7月の撮影日記へ


2001.06.24 町田市小山田緑地、八王子市蓮生寺公園

昨日に引き続き運良く?外出許可が下りたので、奥さんの気分が変わらないうちに小山田緑地へ出かける。ところが曇りがちの天気のためなのか、ちょうど端境期にあたってしまったのか、トンボやチョウの姿はほとんど見当たらない。仕方がないので、普段はいつでも撮影できるからといってパスしてきたベニシジミヤマトシジミキチョウを撮影しておく。

トンボはほとんど姿を見せなかったが、オオバノトンボソウという蘭がつぼみを付けている。キンランやシュンランは花が目立つので道端に咲いていると大抵盗掘されてしまうのだが、トンボソウは花が小さく地味なので大丈夫なようだ。ただ、花の時期が夏草が伸びてくる頃になるので、草刈りで刈られてしまうために今まで何年も生えていることは知っていたのだが花を撮影することは出来ずにいた。
前回来た時はまだつぼみだったイチヤクソウがちょうど花を咲かせていたのでこちらも撮影しようとしたが、昆虫撮影用の三脚では背が高すぎ、かといって手持ちでは1/8秒のシャッター速度ではちょっと無理。しかし、運良く5月の連休の時にキスミレを撮影に行った時に持っていった三脚が車に積みっぱなしになっていたので駐車場まで戻って取ってくる。イチヤクソウも今まで何回か見たことはあったが、撮影は今回が初めて。

帰りがけに蓮生寺公園をちょっと覗いて見るが、こちらもあまり虫の姿はない。クロスジギンヤンマが産卵に来ていたので、撮影。


2001.06.23 八王子市長池公園

長池公園にオープンするネイチャーセンターにこの付近の野鳥や昆虫などのネイチャーフォトを展示しませんかとのお誘いを受けたので、開館前に中を見られる良い機会だと思い、打合せに行ってみる。展示室があまりにだだっ広いので、このお話はお流れになったが、何らかの形で協力はしたいなと感じた。

打合せの後は当然撮影に行く。雨が降りそうで降らないいまいちの天気だったが、キマダラセセリのでてくるタイミングにちょうど当たったようであちこちでキマダラセセリを見ることができた。ヒメジョオンで蜜を吸っているところをいい感じで撮影できた。羽化直後のオオアオイトトンボ、ネキトンボも相変わらず羽化が続いている。シオカラトンボもだいぶ羽化しているようだ。。アカスジキンカメムシもここでは初めて確認することができた。

花のほうでは、オカトラノオホタルブクロが丁度きれいに咲いている。ホタルブクロはまさに鈴なりという感じで見事だった。


2001.06.09 八王子市長池公園

せっかくの梅雨の晴れ間の土曜日なのに、今日は子供の幼稚園の父親参観日で朝の8時から10時まで幼稚園へ。子供と一緒に体操をやったり、すぐにチョロチョロ逃走してしまう子供をつかまえたりで幼稚園の父親参観は結構疲れる。

父親参観は昼前に終わり家に帰り着いたので、12時半までに戻る約束で自転車で長池公園に出かける。田んぼでは里山クラブの子供たちが田植えをしていてちょっとにぎやかだった。田んぼの上の池にはだいぶ赤くなったショウジョウトンボが1匹とクロスジギンヤンマが2匹で期待したほどトンボの数は多くなかった。それでも池の周りをうろうろしていると、今朝羽化したばかりと思われるオオアオイトトンボを見つけて撮影したり、休耕田ではハラビロトンボを見つけたり、長池では今年初のコシアキトンボを確認したりできた。ヨスジハナカミキリやヤハズカミキリ、ヒゲコメツキなどの甲虫の姿を見ることもできた。田んぼの上の池の斜面にはヒョロッとした変な草が生えていたが、ヤマハタザオというらしい。


2001.06.03 八王子市長池公園

昨日に引き続き早朝、長池公園へ出かける。昨日よりも時間は少し遅いが、殻から出きっていないネキトンボを6匹ほど見つけることができた。天気は昨日の朝よりも良いのだが、気温が低いので羽化が遅れているのだろうか?撮影するには好条件なので、撮影しやすい位置の固体を選び、三脚を据えて5分毎にシャッターを切ってみた。この池は、池の中には羽化するための足場がないので、ヤゴはみんな岸に上がってヒメジョオンなどの草にぶら下がって羽化を始める。撮影する側からは羽化の時刻が遅く、天気が良いのは幸運なのだが、陸に生えている草にはアリが這い上がってきてこの日は、見つけたうちの半分くらいがアリの餌食になってしまったようだ。
ネキトンボの撮影をしながらあたりを何気なく見ていると、サッと視界を横切り10mくらい離れたネムの枝にトンボが止まった。双眼鏡で覗いてみるとオオヤマトンボがぶら下がっているではないか。静止しているオオヤマトンボは初めてなので、ネキトンボの羽化の撮影は急遽中止してレンズを300mmに付け換えて撮影を試みる。地上から5mくらいの高さに止まっていたので、300mmでもちょっと足りないが、何枚か撮影してみた。



2001.06.02 八王子市長池公園、町田市小山田緑地

先週に引き続き早朝、長池公園へ出かける。田んぼの上の池ではネキトンボの羽化が続いている。5月の中頃から通算すると何百匹という数のネキトンボが羽化しているはずだ。ネキトンボの撮影をしていると、ふとイタドリの葉にオレンジ色のチョウが乗っかっているのが目に入ってきた。アカシジミだ。鳥につつかれたのか羽の後ろがちぎれている。あたりをよく探すと5から6匹のアカシジミがイタドリの葉に止まっている。そのうちの羽のちぎれていないきれいな固体を撮影。予定外のアカシジミを撮影でき、気分よく小山田緑地へ。

朝露で濡れるので長靴をはいてアサザ池の下の栗畑へ。予定通りアカシジミがいたが、すぐに飛び立たれてしまう。今日はすでに長池公園で撮影済みなのでまっいいか。ウラナミアカシジミもいたが、こちらはちょっと高いところだったので撮影はあきらめる。そうこうしている間に本園の駐車場が開く時間になったので車に戻ろうと歩いていると、足元のクズの葉にベタッと羽を広げたオオミドリシジミが止まっているではないか!!まずは、手に持っていた105mmで証拠写真。もっと近づいて撮影したいが、近寄れば飛び立たれてしまうと判断し、リュックに入れていた300mm+接写リングを取り出して三脚に取り付ける。幸運にもオオミドリシジミはその間じっとしていてくれた。5〜6枚撮影してちょっと羽の色がきれいに出ていないことに気づいた。撮影している角度が悪いためだ。もうすこし頭の方に回り込めばと思って動くと、パッと飛び立たれてしまった。多少心残りだが、とりあえず撮影はできたので良しとしておく。
本園のほうでは、去年オオムラサキを撮影したポイントでウラナミアカシジミを撮影。撮影しているとすぐ頭の上でホトトギスの鳴く声が聞こえた。双眼鏡で探す。ぱっと見た感じはカッコウと同じで生まれてはじめて姿を見られた割には感動はやや薄かった。今年はホトトギスの声が例年よりも多く聞こえるような感じがする。ウグイスの声も例年になくよく耳にするような気がするが、関係があるように思える。この日は飛びながら鳴いているホトトギスの姿も見られた。小刻みに羽ばたきながらホトトギス、ホトトギスと鳴きながら飛んでいく姿が印象的だった。
帰り際には、ツツジの葉の上にアカスジキンカメムシが乗っかっているのを発見し撮影。現像が上がってみないと何ともいえないが、今のところ非常に有意義な半日であった。



2001年5月の撮影日記へ
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